点滴チューブに大便が混入されて入院患者が死亡した事件を受け、柏たなか病院(柏市)の長谷川奉延病院長らは16日、市内で記者会見し「尊い命を守りきれず、患者さまに心より深くおわびする」と謝罪した。殺人容疑で逮捕された古川美由紀容疑者(51)が犯行に使用したとみられる点滴の延長チューブを一時持ち去っていたことを明らかにし、「真相解明と責任追及のために捜査機関へ最大限協力し、再発防止に向けた組織体制の見直しに取り組む」と述べた。
同院によると、1月30日午前4時過ぎ、入院していた会田栄次さん(75)の容体が急変した際、対応した看護師長が、点滴のチューブ内が茶色に変色していることを確認。別のチューブに取り替えた。
容疑者は急変対応に加わらず、抜かれたチューブが入った滅菌カップを持ち去った。その後、看護師長にカップの所在を尋ねられた容疑者は「スタッフステーションにある」と説明。カップの中を確認すると、チューブ内が茶色とは異なる色に変わっていた。
チューブに異常が認められたことなどから、同病院は同日、容疑者を出勤停止とした。3週間後に電話で警察の捜査が入っていることを伝えると、「私、もう戻れないですね」などと話し、退職の意向を示したという。
同病院は再発防止のため、職員の倫理教育を改めて徹底するほか、病院全体で防犯カメラの増設を検討するとしている。
(平嶋奏葉)









